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ANA陸マイラーの最強クレジットカードとして君臨するソラチカカード(ANA To Me CARD PASMO JCB)ですが、一部の人にはソラチカカードをつくりたくてもつくれない大きな問題がありました。

それが
ソラチカカードと他のANA JCBカードの重複保有ができなかった
という問題です。

一般のANA JCBカードを保有している人にとってはソラチカカードに乗り換えればいいだけの話なので、全く問題になりません。しかし、SFC(スーパーフライヤーズカード)をJCBブランドで保有している人にとっては大問題でした。

SFCを取得するためには、1度プラチナ会員の資格を得るために、1年間で5万プレミアムポイントを取得する必要があります。飛行機で頻繁に移動するビジネスマンや旅行を楽しむ富裕層以外では非常にハードルが高く、一般の人がプラチナ会員になるためだけに飛行機に乗る行為に「SFC修行」という名称がついているくらいです。私も一般人ができる効率的な修行方法を提案しています。

誰も語らなかった新しいANA SFC修行提案

これだけ苦労して取得するSFCをJCBブランドで保有している場合、ソラチカカードをつくる際に、SFCを捨てるしかありませんでした。ソラチカカードにはSFCを捨てるほどの価値がありますが、それでもSFCを捨てるのは躊躇します。

ところが、2015年4月1日、その問題がついに解消されました。おそらくSFC-JCB保有者の強い要望が寄せられたのでしょう。

以下、ソラチカカードのオンライン申込書からの抜粋です。

2015年4月より、ANA To Me CARD PASMO JCBに限り本会員として、ANA JCBカードと重複して保有することが可能です。すでにANA JCBカードをお持ちの場合、ANA To Me CARD PASMO JCBの新規入会手続きを行うと、ANA JCBカードを保有したまま、ANA To Me CARD PASMO JCBが新規発行となります。それぞれのカードでためたマイルは合算できます。(お客様番号(10桁)はANAカードごとに異なります)

当サイト読者やメルマガ読者の方から、この問題について何度か相談されたことがあります。
これまでは、

  • SFCを捨ててソラチカカードを選ぶ
  • ソラチカカードを諦めて効率の悪い方法でANAマイルを貯める

のいずれかを選択してもらっていたのですが、その必要もなくなりました。

今回のルール改正は明らかに「改善」となります。

SFC-JCBを捨てることを躊躇していた方も、迷うことなくソラチカカードをつくってANAマイルを貯めることができるようなります。

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ソラチカカードに申し込む際には4つのコースから1つを選択する必要があります。(もちろんカード作成後に変更も可能です。)

この選択で迷われる方が多く、私のところにも、
「マイルを貯めるためにはどのコースを選択したらいいですか?」
というお問い合わせが頻繁にあります。

そこで、本記事にそれぞれのコースの特徴と我々マイラーがコースを選択する際のポイントをまとめておきます。最終的にどのコースを選択するかは、それぞれの方のスタイル次第ということになります。

各コースの特徴と選択のポイント

コース名 マイル積算レート マイル移行手数料 選択のポイント
マルチポイントコース(5マイル) 1円で0.5マイル 無料 選択するメリットはほぼありません。
マイル自動移行コース(5マイル) 1円で0.5マイル 無料 マイルを他のエクストリームカードやANAワイドゴールドカードなどで貯める場合はこのコースを選択します。逆にソラチカカードを普段ショッピングなどで利用してマイルを貯める場合は、マイル積算率が悪いため、このコースを選択してはいけません。
マルチポイントコース(10マイル) 1円で1マイル マイルを移行した年は5,000円(税抜) ソラチカカードをショッピングなど、普段使いカードとして利用してマイルを貯める場合は、このコースを選択します。マイル移行手数料がかかるのは、貯めたポイントをマイルに移行する年のみです。マイルを移行しなかった年は手数料がかかりません。つまり、ポイントを毎年マイルに移行するのではなく、マイルを使いたいタイミングで数年に一度移行するのがポイントです。
マイル自動移行コース(10マイル) 1円で1マイル マイルを移行した年に5,000円(税抜) ソラチカカードを普段使いカードとして利用する場合、選択するメリットはほぼありません。

※マイル移行手数料が5,000円(税抜)になるのは2015年4月1日以降。2014年3月31日までは2,000円(税抜)

ANAマイルをお金をかけずに月18,000マイル(年間216,000マイル)貯める方法で書いた通り、ソラチカカードはメトロポイントからANAマイルへの90%還元特典が最重要です。この特典がなくなると、ソラチカカードを持つ価値はなくなるといってもいいでしょう。

私はソラチカカード+ANAVISAワイドゴールドカードの組み合わせでANAマイルを貯めています。将来的にはソラチカカード+SFCゴールドカードの組み合わせに移行する予定です。

また、年間コストをおさえつつ、効率的にマイルを貯める方法としてはANAマイラーの普段使い最強クレジットカードで書いたように、ソラチカカード+エクストリームカードがオススメです。ただ、この組み合わせは普段のショッピング以外の手法(私が紹介している各種手法)で、まだ毎月2万メトロポイント以上貯めることができていない人に有効な組み合わせとなります。

結局重要なのはこれ

いずれにしても、クレジットカードで支払いをしてANAマイルを貯めるというマインドからは早急に脱却することが重要です。ポイントサイトだけでANAマイルが貯まるようになると、クレジットカードの利用でANAマイルを貯めるのが馬鹿らしくなります。そして、クレジットカードを利用するときのマイル積算率は1%でも0.5%でも正直まったく気にならなくなります。

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現時点でソラチカカードはANAマイラーにとって神カードです。

当ブログも
ANAマイルをお金をかけずに月18,000マイル(年間216,000マイル)貯める方法
で説明しているように、ソラチカカードのANAマイルへの還元率90%の特典を最大限利用した手法を推奨しています。

しかし、この特典が未来永劫継続するかというと、ちょっと難しいのではないかと私は考えています。5年後、いや3年後にはこの特典がなくなっている可能性だってあります。

ソラチカカードを利用すれば、ANAマイルの貯め方を参考にしていただければ、非常に効率的に月に2万マイルくらいは軽く貯めることができます。

この効率のよさに慣れてしまうと、ソラチカカードのサービスが終了したら絶望してしまう人がでてくるかもしれません。しかし、なくなったらなくなったで、新しい戦略をたてればいいだけなので、そう悲観する必要もありません。

ソラチカカードがなくなると、マイルの貯めやすさがANAとJALで同じくらいになるので、ANAマイルとJALマイルを並行して貯める戦略に転換する可能性もあります。そうなれば、これまでマイルを貯めることを半分放棄していたJALマイルについても詳しくなり、JALの飛行機に乗る機会が増えます。これはこれで新しい楽しみが増えることになります。

では、ソラチカカードの特典が廃止された後の世界のことを考えて、今から何か特別な対策をしておかないといけないかというと、基本的に特別な対策をする必要はありません。これまで通り、毎月ポイントサイトでポイントを貯める力を身につけ、ポイントをしっかりと貯める習慣をつけておけば何の問題もありません。ポイントサイトで貯めたポイントは現金に交換することもできるので、最悪現金に交換してしまえば、何にでも使うことができるからです。

唯一保険をかけるとすれば、ポイントサイトはライフマイルを中心に他のポイントサイトを攻略しておくことくらいでしょうか。

理由は
これからANAマイルを貯めるならライフマイルが絶対に見逃せない3つの理由
を参照してください。

「ソラチカカードの特典を利用して、毎月18,000マイルを獲得しつつ、上乗せして貯めたポイントはANAマイルへの交換キャンペーンがくるのを待つ。」
このスタンスがベストだと思います。もし現金に交換したくなったら、いつでも現金に交換することが可能ですし。

ちなみにポイントサイト自体のビジネスモデルはなくなることはないと思います。ただ、1つのサイトだけに集中しすぎると危険ですので、信頼性の高いサイト2、3社にある程度分散してポイントを貯める仕組みをつくっておくことを推奨します。

そういうわけで、何も心配せずにどんどんポイントを貯めていきましょう。今の時代、仕組みはいろいろ変化します。この変化への対応力こそ、我々が身につけるべきスキルなのです。常に前を向いて行動するようにしましょう!!

雑記

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私は一切お金を使わずに月に18,000~20,000マイル貯めていることは、
ANAマイルをお金をかけずに月18,000マイル(年間216,000マイル)貯める方法
で紹介した通りです。

18,000ANAマイルというのは一人の名義で貯める場合です。
実は結婚している場合、夫婦2人の名義で貯めると2倍の36,000マイルまで交換することが可能です。大家族ならさらに18,000マイル×人数分のANAマイルを貯めることができます。

但し、1つだけ注意点があります。私もはじめ、ルールをよく読んでいなかったので知りませんでした。

ソラチカカードは家族会員カードで貯めたメトロポイントはマイルに交換することができません。

家族会員カードでも交換できると思っていたのですが、よくよく調べてみると交換することができませんでした。ソラチカカード発行元や東京メトロにも電話して確認したので間違いありません。

しかし、解決するのは簡単で、家族にも本会員になってもらえばいいだけです。本会員の年会費が2,100円で家族会員の年会費が1,050円なので、年間1,050円ほど経費は高くなりますが、これから貯めるマイルの量を考えると、迷うような年会費の差ではありません。

独身なら月に18,000ANAマイル貯めれば、私が提案する理想的なライフスタイルをおくることが可能ですが、家族が多くなってくると、月18,000マイルでは物足りなくなってくる場合があります。そういうときは、家族会員カードを利用するのではなくて、皆、本会員になってマイルを貯めていきましょう。

私が提唱する方法を人数分繰り返していけばいいだけなので、月18,000マイル貯めることができるようになった人は、36,000マイル貯めることも容易だと思います。

ANAマイルを月36,000マイル貯める方法
家族全員がソラチカカード本会員になれば、月18,000マイル×家族の人数分のANAマイルを貯めることが可能。月18,000マイル貯めるコツをつかんだ人は、すぐに36,000マイル貯めることもできるようになります。