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2015年10月、ANA50,000プレミアムポイントを達成し、プラチナサービスの権利を取得しました。同時にSFC(スーパーフライヤーズカード)の権利も獲得しました。晴れてANA上級会員となります。

仕事で飛行機をほとんど利用しないため、プラチナ維持は困難ですが、目的だったSFCは維持していきます。

私、Mr.マイラーのSFCとの出会いから達成までの物語をまとめましたので、読み物としてご覧ください。

1.日常のマイレージ生活

私が陸マイラー(飛行機に乗ってマイルを貯めるのではなく、他のポイントからマイルに交換してマイルを貯める人)になって、まだ2年くらいしか経過していません。

昔はマイルを貯める方法としては

  • 飛行機に乗って貯める
  • 航空会社関連のクレジットカードでショッピングをして貯める

この2つしか知りませんでした。

しかし、ソラチカカードとの出会いをきっかけに陸マイラー生活がスタートします。ソラチカカードと出会った頃には、すでにポイントサイトは活用していて、毎月ポイントは貯めていましたので、ソラチカカードの特典ルートに乗せて、毎月ANAマイルへ交換するだけでした。

その後、毎月18,000ANAマイルが貯まるようになり、生活がガラリと変わりました。羽田空港がぐっと身近な存在になり、新幹線を利用していた移動も、飛行機での移動を検討するようになりました。

私が読者の方に提案している「好きなときに好きなだけ空を飛ぶLifeStyle」は実現したことになります。

これはこれで何の不満もなく、十分満足でした。ところが・・・

2.SFCとの出会い

頻繁に飛行機に乗らなかった時は、まったく気にもしなかったことにある時、気づきます。

いつものように空港で保安検査場を通過後、搭乗するのを待っていたときのこと。

地上職員

優先搭乗のお知らせをします。ダイヤモンドメンバーの方、プラチナ、ブロンズ、スーパーフライヤーズカードメンバーの方はご搭乗ください。

(正確ではありませんが、ニュアンスはこんな感じ!)

これまで気にしたこともなかったこの優先搭乗のアナウンスが耳にとまります。このアナウンスの後、ぞろぞろと人が搭乗口を通過していきます。(おもにスーツを着た人が)

Mr.マイラー

優先搭乗って何だろう

Mr.マイラー

ダイヤモンドメンバーって何だろう

という疑問がわいたことがSFCを知ったキッカケです。

ANAにはダイヤモンド、プラチナ、ブロンズという3種類の上級会員制度があって、様々な優遇特典があることを知りました。そして、これらの資格は、前年のプレミアムポイント数によって決まると。さらに、プラチナになると、スーパーフライヤーズカードをつくる権利が取得できて、スーパーフライヤーズカードは年会費さえ払っておけば、毎年プレミアムポイントを貯めなくてもステータスを継続できると。

調べれば調べるほど、スーパーフライヤーズカードが欲しくなっていきました。

魅力を感じたSFC特典はたくさんあります。

  • ANAラウンジの利用
  • 座席クラスのアップグレード
  • プレミアムエコノミーへの変更
  • 国内線座席指定の優先
  • 空席待ちの優先
  • 国際線特典航空券の優先
  • 手荷物受け取りの優先
  • 優先チェックインカウンター利用
  • 羽田空港駐車場の優先

とにかく優先のオンパレードです。

Mr.マイラー

スーパーフライヤーズカード欲しい!!

ところが・・・

3.SFC修行なんてしたくない

プラチナになるために必要なプレミアムポイントは50,000ポイント。50,000プレミアムポイントを貯めるのはかなり大変で、プレミアムクラスで羽田-沖縄を10往復くらいしないと貯まりません。

Mr.マイラー

これは結構つらいなぁ

と思って、効率的なプレミアムポイントの貯め方をネットで検索して探していると、何やら気に慣れない言葉が。

Mr.マイラー

SFC修行?

どうやら、スーパーフライヤーズカードの権利を得るためだけに、50,000プレミアムポイントを貯める行為をSFC修行というらしいです。このような人たちのことを修行僧とも。修行という名称がついたのは、楽しくなくて、大変な行動だからでしょう。

先人たちは資金効率がいい経路を研究されていました。海外も行程にいれて、羽田-那覇-シンガポールを移動してみたり、国内限定なら、羽田-那覇-石垣を移動してみたり。しかも、宿泊するわけでもなく、ただ、飛行機に乗りつづけるという、まさに修行というに相応しい行為です。

たしかにSFCには魅力を感じますが、SFC修行をしてまで、SFCを取得したいとはなかなか思えませんでした。というわけで、一度はSFC取得を諦めました。

4.SFC取得の光明が見える

一度は諦めたSFC取得ですが、2014年末にあるキッカケが。

ここでは詳しく書けませんが、家庭の事情で、半年くらいの間、2週間に一度のペースで羽田空港と山口宇部空港を往復しなければならなくなりました。

Mr.マイラー

SFC取得するならこの機会しかない!!!

SFCに出会ってなかったら、普通に特典航空券を使って往復していたと思います。しかし、SFCに出会っていたので、SFC取得のチャンスと思うことができました。

5.SFC取得プラン作成

SFC取得は計画がすべてですので、2014年中にしっかり「日程」と「経費」を確認しました。

まず、何度、搭乗する必要があるのかですが、ANAの株主優待券でプレミアムクラスを利用するとすると、羽田空港-山口宇部空港は片道でプレミアムポイントが1,675ポイントです。

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つまり50,000プレミアムポイントを達成するためには、15往復する必要がありました。1月からスタートするとして、50,000プレミアムポイントに達するのは8月中旬くらいになる計算です。

日程的には十分にいけると判断することができました。

次に経費についてですが、すべてこれまでに貯めたマイルで賄うことができないか計算しました。ANAワイドゴールドカードの特典を利用すると、1マイルを1.6スカイコインに交換することができます。しかも、30,000プレミアムポイントを超えた時点でブロンズ事前の権利を獲得できるので、1マイルを1.7スカイコインに交換できるようになります。

羽田空港-山口宇部空港はプレミアムクラスの株主優待割引で25,690円ですので、15往復だと約77万円になります。これをすべてスカイコインで支払うとして、マイルに換算すると、約48万マイルです。

私は家族分と合わせて、毎月4万マイル弱は貯めることができていましたので、2014年に貯めたマイルと、2015年にSFC修行しながら貯めるマイルを合算すると、48万マイルは十分に準備できるマイル数でした。

ちなみに株主優待は「優待クロス取り」という手法を用いて取得していましたので、ほとんど経費をかけずに30枚くらいは揃えることができることを知っていました。あとは空港までのアクセスで電車代とバス代がかかるくらいでした。

以上、2014年中に日程と経費をざっくりと計算して、2015年SFC取得に向けて行動することを決意しました。

6.計画が狂う

2015年に入って、計画通り、黙々とプレミアムクラスで隔週で羽田空港と山口宇部空港を移動する日々を送っていました。

しかし、5月に入って計画が狂います。

またまた家庭の事情で、5月中旬移行、移動する予定が白紙になります。この時点でブロンズの権利一歩手前でした。

Mr.マイラー

ここまできたら止められない!!!

7.SFC修行にチャレンジ

やはりここまできたら最後まで完走したいと思い、色々と予定を変更し、残りのプレミアムポイントをなんとか稼ぐ計画を立てます。
できれば、ただ移動するだけの修行はしたくないので、旅行でなんとかしようと思いました。しかし、2015年はいろいろな事情があり、マイルは余っていても、日程的に何度も旅行にいくことができない状況です。

ということで、一生に一度だけ、SFC修行をすることを決意しました。(ネタにもなるし!)
それが、1泊2日のSFC修行です。

航路は
羽田空港→那覇空港→新千歳空港→(札幌で1泊)→那覇空港→羽田空港
です。

プレミアムクラスでの移動は思ったよりも快適なので、那覇空港-新千歳空港間の3時間半もそれほど苦ではありませんでした。那覇空港-新千歳空港間は1日1便しかありませんので、1泊する必要はありますが、この航路はオススメです。

この修行を行ったおかげで、9月に無事50,000プレミアムポイントに到達することができました。

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8.SFC取得

長かったSFC取得の道のりも10月にすべて完了し、SFCが手元に届きました。

はじめの計画では8月中にSFCを獲得する予定でしたが、10月にずれ込んだことになります。予定外の出来事を想定して、早めに行動してよかったというのが私の振り返りです。

何度も繰り返しになりますが、SFC取得で重要なのは「計画」だと考えています。SFC取得を目指す方は、日程と予算について、しっかりと計画してみてください。

また落ち着いたら、次はJALのJGC取得も計画するかもしれません。

というわけで、私のSFC取得物語は完結です。ありがとうござました。

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SFC VISA ゴールドカードが到着し、10ヶ月かかったSFC修行が完結しました。

本記事ではプラチナサービスのカード到着からSFC申し込み、SFC到着までの流れを紹介しておきます。

私の場合は、ANA VISA ワイドゴールドカードからANA スーパーフライヤーズゴールドカードへの切り替えをしましたので、その手順を紹介します。

SFC申し込み書依頼

プラチナサービスのカードが届くと、そこにSFCの簡単な案内も同封されています。そこには「プラチナサービス」デスクに電話して申し込むようにと記載があります。

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問い合わせ先は「マイレージお問い合わせ」です。

問い合わせ時間帯は
月〜金/ 9:00〜19:00
土/ 9:00〜17:00
日・祝・年始(1/1〜1/3)/ 休

ANAマイレージクラブのお客様番号(10桁)とAMCのパスワードが必要になります。
AMCのパスワードですが、新しくなったWebログインパスワードではなく、昔から使っていた4桁のパスワードです。(最近使っていないので、忘れかけていました。)

「プラチナサービス」デスクに電話すると、自動応答でマイレージクラブお客様番号とパスワードを入力します。すると、オペレータにつながります。

オペレータ

はい、ANAプラチナデスクです。

Mr.マイラー

Mr.マイラーと申します。 スーパーフライヤーズカードの申し込みをしたいのですが。

オペレータ

はい、Mr.マイラー様はプラチナステータスに到達していますので、申し込みできます。

Mr.マイラー

ANA VISA ワイドゴールドカードからの切り替えでお願いします。

オペレータ

はい、ANA VISAワイドゴールドカードからスーパーフライヤーズ VISA ゴールドカードへの切り替えですと、クレジットカード番号もAMC番号も変更になりません。そのままご利用いただけます。

Mr.マイラー

あ、そうなんですね。家族カードも同時にスーパーフライヤーズカードに切り替えたいのですが。

オペレータ

はい、ご家族様も切り替え可能です。お申込書を送付いたします。お急ぎですか?

Mr.マイラー

はい。急ぎでお願いします。

オペレータ

承知しました。すぐにお申込書を送付させていただきます。

Mr.マイラー

よろしくお願いします。

と、こんな感じの会話をして、SFCの申込書を取り寄せました。

SFC申し込み書提出

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プラチナデスクに電話してから2日後には申込書が到着しました。すぐに送付の手配をしてくれたみたいですね。

記入欄も少なく、移行するカード番号を家族カードを含めて記載するだけです。現在のクレジットカードを普段使用していない場合は、クレジットカードをハサミで切って、申し込み書類に貼り付けて送付する必要があります。使用している場合は、SFCが到着してから古いクレジットカードを返送すればOKです。

申込書が届いた翌日にはポストに投函しました。

SFC到着

そして、約10日後・・・

ついに念願のSFCが到着です。

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これにてSFC修行は終了となります。
SFCは当分手放すことはないでしょう。

はじめの案内では、これまで使用していたANA VISAワイドゴールドカードを返送する旨の記載がありましたが、今回の案内では廃棄でいいらしいです。

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ANAラウンジの利用

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ANAラウンジの利用に関してですが、国内はSFCを提示すれば入れるそうですが、国外では「ANAスーパーフライヤーズラウンジカード」が必要だそうです。
ANAスーパーフライヤーズデスクに電話をすれば発行可能なので、早速申し込みをしました。カードが増えるのはちょっと面倒ですね。

オリジナルネームタグ

SFCが届いてから2週間後くらいに入会記念のオリジナルネームタグが届きます。

表は「ANA SUPER FLYERS」の刻印が。
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裏は「名前」が刻印されています。

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まとめ

ようやくSFC修行が完結しました。

SFC取得で重要なのは、やはり計画です。SFC修行に必要な資金と時間を如何に確保するのか?時間面と資金面でしっかりとした計画を立てれば、あとは実行するのみです。2、3ヶ月で一気に取得するのもいいでしょうし、1年かけてじっくりと旅行を楽しみながら取得を目指すのもいいでしょう。いずれにしても楽しむことが一番ですね!

私が提案するSFC修行の記事も参考にしてみてください。

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2015年のプレミアムポイントが50,000ポイントに到達しました。

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これで2016年のプラチナサービスの権利を獲得したことになります。2015年度中はプラチナ事前サービスを受けることができます。

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そして、ついにSFCの権利を獲得です。

ANAマイレージクラブのWeb画面の変化

50,000プレミアムポイントを超えると、ANAマイレージクラブのホームページのヘッダ画像がプラチナ仕様になります。50,000ポイントに到達した2日後に変わります。

次の図はプラチナまでのWeb画面のヘッダの変化です。

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次はダイヤモンドの画面を見たいところではありますが、SFC取得が目的のプラチナ到達ですので、次のダイヤモンドの画面は見ることができません。

50,000プレミアムポイントに到達した月の翌月から2016年3月までプラチナ事前サービスを受けることができるようになりました。実際にサービスが利用できるのは、50,000プレミアムポイントに到達してから1,2週間後に配送されるステイタスカードが到着してからです。

困ったことがあれば、プレミアムメンバー専用デスクに電話することができます。

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プラチナサービスステイタスカード到着

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プラチナサービスの権利を獲得して、約10日後にプラチナサービスステイタスカードが到着しました。このプラチナカードにプラチナ事前サービス用のマイレージNoが記載されています。プラチナ事前サービスの有効期限は2016年3月31日までです。2016年4月1日以降は本物のプラチナサービス期間となります。

プラチナサービスの案内も同封されています。

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そしてもう一つ。
お待ちかねのSFCの案内です。

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SFCの権利を取得するために、プレミアムポイントを50,000ポイントも貯めたので、非常に達成感があります。あとはSFCを申し込むだけです。ANAワイドゴールドカードからの切り替えを予定しています。

最後に

SFCの権利を取得することを世間では「SFC修行」と呼びます。仕事で頻繁に飛行機に乗る機会がある人にとっては、プラチナやダイヤモンドステイタスまで到達することは難しくなく、SFC獲得も容易かもしれません。普通の人は自腹でお金と時間を使ってSFCの権利を獲得することになります。

しかし私はお金(コスト)を一切かけずにSFCの権利を獲得しました。時間はかかりましたが、SFC修行は非常に楽しいものでした。

SFCの権利を獲得するのに、普通は何十万円もかかるところを、0円で達成したわけですから、これは非常に画期的なことです。

その方法もしっかりと紹介していますので、ぜひ、チャンレジしてみてください。

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2015年のプレミアムポイントが30,000ポイントを超えたため、2016年度のブロンズサービスの権利を獲得しました。2015年度はブロンズ事前サービスを受けることができます。

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次の節目はプラチナサービスの権利を獲得できる50,000プレミアムポイントです。同時にSFC獲得条件も満たします。

ANAマイレージクラブのWeb画面の変化

30,000プレミアムポイントを超えると、ANAマイレージクラブのホームページのヘッダー画像が変化します。30,000ポイントに達した2、3日後には変わります。

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これにより、30,000プレミアムポイントに到達した月の翌月から2016年3月までブロンズ事前サービスを受けることができるようになります。実際にサービスが利用できるのは、30,000プレミアムポイントに到達してから1、2週間で配送されるステイタスカードが到着してからです。

プレミアムメンバーになるとプレミアムメンバー専用デスクが用意されるので、困ったことがあれば、専用デスクに連絡することができます。

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また、プレミアムメンバー限定のサイトへのリンクが出現します。

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リンク先にはこんな感じのサイトが用意されています。

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正直、内容はそれほど特別なものではありません。

ブロンズサービスステイタスカード到着

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ブロンズサービスの権利を獲得してから約10日後にブロンズサービスステイタスカードが到着しました。このカードにブロンズ事前サービス用のマイレージNoが記載されています。

ブロンズサービスのサービス案内も同封されています。

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プラチナサービスの権利獲得に向けて、すぐに使う特典としてはANA SKY コインへの交換です。

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誰も語らなかった新しいANA SFC修行提案
で宣言した通り、航空券代に関しては1円も使わずに、すべてANAマイルから交換したANA SKYコインを使ってプレミアムクラスの航空券を購入しています。

ブロンズ事前サービスを受けることができるようになったことで、ANAマイルからANA SKYコインへの交換レートが1.6倍から1.7倍にアップしました。100,000マイルを160,000Skyコインではなく、170,000Skyコインに交換することができるようになります。この差は意外と大きいです。

プレミアム株主優待で航空券を取るために必要なANAの株主優待券は
NA SFC修行に必須のANA株主優待の賢い入手方法
で示したように、基本的に優待クロス取りで取得しています。

よって、細かい電車代、バス代、食事代等を除くと、ほぼコストゼロでプラチナサービス(50,000プレミアムポイント)を目指すことが可能なのです。

最後に

SFC取得のためにはプラチナサービス基準(50,000プレミアムポイント)を達成する必要があります。ブロンズサービスはあくまで通過点です。

コストをかけずにSFCを取得することをコンセプトにSFC修行に取り組んでいます。すでにSFC取得のための十分なマイルは保有していますので、後は時間をとってじっくりと攻めるだけです。

SFC修行全般に関しては次の記事も参考にしてください。

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SFC修行にはANAホールディングスの株主優待券は必須です。
本記事ではANAの株主優待がSFC修行に必要な理由と、低コストでの取得方法について説明します。

なぜANAの株主優待券が必要なのか?

そもそも、
「なぜANAの株主優待券がSFC修行に必要なのか」
「ANAの株主優待券を利用するとどのくらいお得なのか」
について、説明しておきます。

ANAの株主優待券を利用するメリットは
「SFC修行のコスト」
です。

ANAの株主優待券を利用すると、国内線でSFC修行をする際のコストを大幅に下げることが可能になります。

例えば、羽田-沖縄便でSFC修行を完了する場合を考えてみましょう。

2014年1月9日6時25分発のANA993便の航空券代と獲得できるプレミアムポイントをみてみます。

運賃種別 航空券代 プレミアムポイント
(PP)
1プレミアムポイント
あたりの代金
普通運賃 ¥46,090 2,368PP 19.5円/PP
往復運賃(片道分) ¥41,490 2,368PP 17.5円/PP
ビジネスきっぷ(片道分) ¥40,990 2,368PP 17.3円/PP
特割 ¥34,690 1,876PP 18.5円/PP
株主優待割引(普通席) ¥23,190 1,876PP 12.4円/PP
プレミアム運賃 ¥52,790 3,352PP 15.7円/PP
プレミアム特割 ¥42,590 2,860PP 14.9円/PP
プレミアム株主優待割引 ¥28,340 2,860PP 9.91円/PP

上の表を見ても分かる通り、プレミアムクラスの株主優待割引運賃が圧倒的に1プレミアムポイントあたりの代金が安いことが分かります。但し、これはANAの株主優待を無料で手にいれることができた場合の計算です。

一般的にANAのSFC修行をする場合に10円/PPをきってくると、かなり資金効率がいいと言われています。10円/PPをきるために、日本からシンガポールへの路線など、海外への移動を絡めたSFC修行が提案されているほどです。

ただ、わざわざ海外に行かなくてもANAの株主優待を低コストで手にいれることができさえすれば、国内路線のみのSFC修行でも十分だと私は考えています。

それでは、次にANAの株主優待券を0円〜2,500円程度のコストで取得する方法を3つ紹介します。

私が最も推奨するのは1枚500円程度のコストで取得することができる「株主優待クロス取り」という手法です。私はこのテクニックを使って、ANAの株主優待以外にも、日本の上場企業の株主優待を大量に取得し、年間で50万円以上の利益を毎年だしています。(ANAの株主優待はその中の一つです)

実はSFC修行の費用を「株主優待クロス取り」だけですべてまかなうことも十分可能なのです。

0円でANA株主優待を獲得する方法

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最もシンプルな方法はANAホールディングスの株式を保有することです。2014年12月30日の終値で1株299.3円。ANAホールディングスは1000株単位で売買できるので、1単元あたり299,300円になります。約30万円です。1単元保有しておけば、半年に1枚、年間2枚の株主優待券が送られてきます。
複数単元保有する場合に送られてくる株主優待券の枚数は単元に比例するわけではなく次の表のようになっています。

1,000株以上 1枚
2,000株以上 2枚
3,000株以上 3枚
4,000株以上 4枚 + 4千株超過分2,000株毎に1枚
10,000株以上 7枚 + 1万株超過分4,000株毎に1枚
1,000,000株以上 254枚 + 100万株超過分8,000株毎に1枚

一度ANAの株式を購入すれば、ANAが破綻したり、株主優待制度がなくなったりしない限り、半永久的に株主優待券が無料で送付されてきます。

ただし、この手法は株価変動リスクがあります。1単元30万円の株価が50万円になることがあるかもしれませんし、10万円になってしまう可能性もあります。だから、株主優待だけが目的の場合は、この方法はオススメできません。ANAホールディングスという企業に投資したい場合のみ、ANAホールディングスの株式を長期保有するようにしましょう。配当も現在は1単元あたり4,000円はでているので、年間で1単元あたり株主優待券2枚と配当金4,000円がもらえる計算になります。

1枚500円でANA株主優待を獲得する方法

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私が最もオススメする方法が「株主優待クロス取り」という手法です。

この手法の詳細はkabu.com証券の解説ページが非常にわかりやすいので、ここでわざわざ説明するよりも、そちらを参照してください。

この手法を用いれば、ほぼノーリクスでANAの株主優待を1枚500円くらいのコストで大量に取得することができます。1つ目の手法のような単純にANAの株式を取得する方法だと、株価変動リスクがあります。しかし、優待クロス取りという手法は、完全に株価変動リスクがないのが特徴です。

必要コストは手数料と金利(株式を借りる際の金利)だけで、その手数料と金利がANAの株主優待1枚あたり500円というわけです。ただし、一時的に株式購入分の資金は必要になります。1枚取得したい場合は約30万円、4枚取得したい場合は約120万円が一時的に必要になります。証券会社に入金して、約5日後には手数料と金利を引いて、銀行口座に戻すことができます。

優待クロス取りでANAの株主優待を取得するチャンスは3月末と9月末の年2回です。例えば、2015年の場合は3月26日(木)、9月25日(金)の権利付き売買最終日にツナギ売りの取引を行い、翌日に決済を行うだけでANAの株主優待を取得することができます。

この手法をマスターして欲しい最大の理由は、取得できる株主優待がANAだけではないからです。JALの株主優待も取得できますし、他の企業の株主優待を取得することも可能です。私は自分で使用するものだけではなく、高値で売却できるものを取得して、オークションやチケットショップで売却して利益をだしています。年間で大体50万円〜100万円の利益がでています。(利益は資金量によります。単純に資金が多ければ多いほど多くの利益がでる仕組みです。)
10万円で売却できる株主優待をポイントタウンを経由して、ヤフオクで売却すれば、それだけで675マイル獲得することができたりもします。

実はSFC修行に必要な資金くらいでしたら、この手法でだした利益ですべてまかなうことが可能なのです。株式取引をしたことがある人でしたら、まったくハードルが高くありませんし、株式取引をしたことがない人も勉強してマスターするだけの価値がこの手法にはあります。

優待クロス取りをマスターする上で必ず必要になってくる証券会社は次の3社です。

  • kabu.com証券
  • 松井証券
  • SBI証券

優待クロス取りでリスクをなくすポイントとなってくるのが、「一般信用売り」が可能な証券会社であること。kabu.com証券と松井証券はこのサービスをすでに提供しています。そして、SBIは2015年から一般信用売りのサービス提供を発表しています。

kabu.com、松井証券、SBI証券はすべてハピタス、GetMoney!等のポイントサイト経由で口座開設するようにして、しっかりとポイントの取りこぼしがないようにしましょう。

1枚2,500円でANA株主優待を獲得する方法

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何も考えずに株主優待券を購入したいなら、ヤフオクです。

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ANA株主優待券の相場は値下がり傾向で、2015年1月現在、1枚2,500円前後で取引されています。(一時期は4,000円以上だったので随分値下がりしました。)
SFC修行のコストにこだわらないなら、ヤフオクで購入するのがリーズナブルです。ハピタス経由でヤフオクを利用すると1%ポイント獲得できるので、忘れずにハピタスを経由するようにしましょう。

ちなみにプレミアム株主優待割引で航空券を購入した場合、株主優待に2,500円のコストがかかったとすると、1プレミアプポイントあたりの代金は10.91円/PPとなります。それほど高くはありません。

最後に

本記事ではSFC修行にANAの株主優待券が欠かせないことと、ANAの株主優待件を低コストで取得する方法について説明してきました。

特に「株主優待クロス取り」は単に低コストでANAの株主優待を取得することに留まらず、SFC修行に必要な資金を獲得することができる強力な手法です。ぜひマスターしていただければと思います。

SFC修行全般に関しては次の記事も参考にしてください。