飯山市のふるさと納税から考える日本の製造業

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2015年1月に長野県飯山市のふるさと納税にマウスコンピュータの家電製品が登場しました。2014年までのふるさと納税というと、米、肉、果物を始めとする地方の特産品、地方の施設利用券、宿泊券がメインでした。

ここで家電製品が登場したことは自然な流れといえば自然な流れです。一番はじめにふるさと納税の仕組みに自社製品を提供したマウスコンピュータはエライですね。今後、エンドユーザ向け製品を国内で製造している日本のメーカーはマウスコンピュータの後に続くと思います。

製造業にとっても目からうろこで、
たった2,000円のコストでタブレットがもらえます
と、メディアやブロガーが取り上げてくれれば、広告宣伝費をかけずに、効果的に自社製品をアピールできます。しかも、値段にもよりますが、まとまった数量を自治体が買い取ってくれるはずなので、利益の上乗せにもなります。

2015年からふるさと納税の還付が2014年までの2倍になるので、一般家庭のサラリーマンだと、ふるさと納税を最大限活用できるのは10万円くらいまで。ふるさと納税で貰える特産品は半返しが相場になっているので、5万円くらいまでの商品であれば、このふるさと納税の仕組みにマッチします。今後は、タブレット、パソコン、デジカメなど登場してくるのではないでしょうか。

製造業の時代の流れともマッチしていて、最近、製造業は国内回帰ということで、製造を国内に戻す企業が増えてきています。一時期はコストを最重視して、どんどん製造をアジアに移していました。中国の人件費が高騰し、タイ、ベトナム、マレーシアなど徐々に東南アジアのほうに手を広げていきましたが、やはりコストと製品品質バランスが取れなくなってしまったようです。

安く、大量に、そこそこの品質のものをつくって、その商品が長く売れ続けるならそれはそれでいいのですが、そんな時代でもなくなりつつあります。安く、大量に高品質な製品をつくってきたのがAppleですが、そのAppleもスティーブジョブズが亡くなって以降、イノベーションは起こせていません。次のAppleは中国のXiaomi(シャオミ)だと私はみています。

Appleは基本的に製造は他の企業に委託していて、自社で製造まではしていません。しかし、Xiaomi(シャオミ)安く、大量に高品質の製品を自社でつくることができます。中国企業は安く、大量に、しかし、そこそこの品質のものしか出せないというイメージを完全に払拭したのがXiaomi(シャオミ)なのです。イノベーションを起こし、第2のiPhoneを生み出す可能性があるのはXiaomi(シャオミ)ではないでしょうか。

日本企業は国内で大量に、安く生産することはできないので、新しくイノベーションを起こしたいなら、同じ戦略はとらないほうがいいでしょう。まずは高く、少量しか売れないニッチな製品だけど、高品質なものを国内でつくるのが日本人には向いているような気がします。もう自動車のような日本を支える産業が簡単にでてくるとは考えないほうがいいです。

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