ANAのふるさと納税が2016年4月からスタートしました。ANAから事前告知があったので結構期待していたのですが、内容はイマイチと言わざるを得ません。
なんといっても
オリジナリティがなさすぎる!!
これからに期待する意味も込めて、本記事ではANAのふるさと納税に一言物申します。
目次
ANAのふるさと納税とは
ふるさと納税に関しては次の記事で紹介しています。
さて、普通のふるさと納税を踏まえた上でANAのふるさと納税について考えてみましょう。
ANAのふるさと納税とは、ANAのふるさと納税の特設サイトからふるさと納税を申し込むと、ANA SKYコインを100コインもらうことができます。100ANAマイルではなく、100コインです。
ANAのふるさと納税スタート時点では、提携している自治体の数も少なく、残念ながらANAの本気度はあまり感じることができません。
ガバメントクラウドファンディングにも対応予定とあります。政府が運営するクラウドファンディングですね。自治体が企画を打ち出して、共感してくれる人からお金を出資してもらう仕組みです。ガバメントクラウドファンディングもふるさと納税と同様の枠で寄付金として取り扱われ、減税対象になります。クラウドファンディング自体成功させるのが難しいのに、ビジネスセンスがない(ビジネスをする気がない)自治体が打ちだした企画で出資が集まるのか正直疑問です。地元の特産品を送るよりも自治体にとってははるかにハードルが高いと思います。ふるさと納税でさえ、自治体間で格差がでています。自治体にとって優遇されまくっているふるさと納税の仕組みを使って、どうやったら赤字を出すことができるのか本当に謎です。ガバメントクラウドファンディングで成功する自治体は一握りでしょうね。
ANAのふるさと納税がイマイチな理由
ふるさと納税の目的は地方にお金をまわし、地方を活性化させるためです。それがふるさと納税の上位概念です。そのためにANAがやるべきことが、わずかなANA SKYコインを配布することでしょうか。地域を活性化させるための最良の方法は人が実際に足を運んでお金を落とすことです。その交通手段として飛行機は非常に重要なインフラになります。だから、ANAにはもっとやるべきことがあるはずです。ANA SKYコインを配布することは、ポイントサイトがポイントを配布していることと大差ありません。
これがANAのふるさと納税がイマイチな理由です。期待の裏返しでもあります。
Mr.マイラーからANAのふるさと納税に提案
ANAにはもっと自治体と連携して、コラボ企画づくりに注力してもらいたいと思っています。ふるさと納税の中には、その地方だけで使うことができる宿泊や食事クーポンなどもあります。それに航空券も絡めてしまうのです。ANAに利益が出ない程度に航空券の価格を設定すればANAにお金がおちることもありません。どんどん地方に行ってもらうためには、交通インフラ会社の協力は欠かせません。
ANAにはSKYコインやマイルを適当に付与するような適当な関わり方ではなく、もっと地方を活性化させる関わり方を真剣に考えてもらいたいものです。マイレージのビジネスモデルをこれだけ普及させたANAならできると思っています。
ANAのふるさと納税のページに記されているキャッチコピー
ふるさとは、この空でつながっている
めちゃくちゃいいキャッチコピーです。あとは中身が伴えば最高です。
まとめ
ANAのふるさと納税は地域を活性化させる可能性を秘めています。しかし現状の1寄付につき、100Skyコインを配布するだけではパワー不足です。他のポイントと連携することでANAのマイレージを一般に普及させたANAだからこそできるふるさと納税の仕組みを考えるべきです。ふるさと納税で利益をだすことは考えず、地域活性化の手助けをすることを上位目的として真摯に取り組めば、将来的にANAのお客さんも増えると思います。
ANAには本当に期待しています。
後発サイトの難しいところです。
しかも、今回出ている自治体は先発サイトのふるさとチョイスやさとふる、楽天などでも出品している。
新しい自治体開拓かANAサイト限定の特典を作るしかないと思います。
ふるさとチョイスなどのポータルサイトのように、特別なインフラをもっていないならいいんですけど、すごいインフラをもっているのに、単純なポータルサイトはないだろうと思うわけですよ。