モバイルバッテリーの飛行機機内持ち込みについて完全解説

モバイルバッテリー

空港で荷物を預けるときに危険物として、ライターやマッチを一緒に、必ずモバイルバッテリー(リチウムイオン電池)が入っていないか確認されます。
危険物といっても、預けることができないのは、発火・爆発の恐れのあるものです。
逆にハサミ、カッター、ナイフなどの人に危害を加えることができる凶器は機内に持ち込むことができず、荷物で預け入れなければいけません。

近年、スマホやタブレットの普及により、モバイルバッテリーを持って飛行機に搭乗する人が激増しました。
普通にスマホを使用している分には、1日くらいはバッテリーが持ちます。しかし、Youtubeをみたり、ポケモンGOのような位置情報(GPS)と重いグラフィック処理を必要とするゲームをプレーしていると、一気にバッテリーを消費し、半日もバッテリーがもちません。
これまでスマホのライトユーザーだった人でも、モバイルバッテリーを持ち歩く人が増えました。ポケモンGOブームでAmazonでも一時的にモバイルバッテリーが品不足になり、価格が高騰していたほどです。

そのモバイルバッテリーですが、飛行機搭乗の際のルールが厳格に規定されています。大事故につながる可能性のあるものだからです。原発事故のように、人は大事故が起こると騒ぎ出します。でも、事故が起こってからでは遅いのです。ほとんどの人はこのルールを知らないので、航空会社はもっと徹底して呼びかけてほしいと思います。

本記事では、機内に持ち込めるバッテリーと手荷物預け入れできるバッテリーのルールについて説明します。

目次

モバイルバッテリー機内持ち込みルール

モバイルバッテリーの機内持ち込みルールを一覧にしました。国内の航空会社は同じルールです。
迷ったら、この表をご覧ください。

モバイルバッテリー機内持ち込みルール

ポイントは大きく2つ押さえておきましょう。

  • モバイルバッテリー単体の場合、手荷物預け入れは不可
  • 160Whを超えるモバイルバッテリーは機内持ち込み、手荷物預け入れ共に不可

細かい疑問について解説していきます。

なぜモバイルバッテリー単体だと手荷物預け入れできないのか?

モバイルバッテリー単体だと容量に関わらず、手荷物預け入れができません。

リチウムイオン電池は衝撃や温度変化、湿度変化などの外的要因によって、発火や爆発のリスクがあります。もちろんリチウムインバッテリー単体の商品として保証されているのですが、預け入れした荷物はかなりの悪環境で運ばれます。だから、預け入れが禁止されています。

なぜ機器に内蔵されたモバイルバッテリーは手荷物預け入れできるのか?

リチウムイオン電池の入ったノートパソコンやデジタルカメラなどは手荷物預け入れができます。
理由はノートパソコンやデジタルカメラなどはバッテリーをいれた状態で、厳しい基準で安全性が保証されているからです。そこが単体のモバイルバッテリーとの違いとなります。

160Wh以下のモバイルバッテリーとはどんなものか?

まず、Wh(ワット時)のついてですが、モバイルバッテリーにこの値が直接記載されているわけではなく、計算する必要があります。

ワット時定格量 Wh = 定格定量 Ah × 電圧 V

定格定量と電圧はモバイルバッテリーに記載されています。

モバイルバッテリーの電圧は大抵3.7Vです。

例えば、Amazonで一番人気の次のモバイルバッテリーで見てみましょう。

13000mAhで3.7Vなので

13000mAh / 1000 × 3.7V = 48.1 Wh

となります。余裕で160Wh以下です。

160Whから逆算すると、43,243mAh以上のモバイルバッテリーでないと、160Whになりません。43,243mAhのモバイルバッテリーなんて正直見たことがありません。あるとすれば業務用です。というわけで、160Whの制限はあってないような規格ですので、基本的にはまったく気にする必要はありません。

100Whを超えるモバイルバッテリーもほとんどないと思ってOKです。

次の大容量モバイルバッテリーでも100Whを超えません。100Whを超えないようにつくっているのでしょう。

160Whを超えるモバイルバッテリーを輸送する手段は?

普段の生活の中で160Whを超えるモバイルバッテリーを扱うことはありませんが、160Whを超えるリチウムイオン電池はどうやって空送すればいいのか疑問が残るところです。もちろん輸送できます。

禁止されているのは旅客機輸送です。つまり、人を運ぶ目的の飛行機に乗せることができないということです。

荷物を運ぶ目的の貨物機での輸送は可能です。包装物に貨物機専用取扱いラベル(CAO ラベル)の貼付が必須であったりと、取り扱いに注意する必要はあります。

まとめ

スマホやタブレットの充電などに使っている普通のモバイルバッテリーは機内に持ち込みましょう。間違ってもスーツケースに入れて預けてはいけません。検査中に見つかると、取り出すように指示され、他の乗客にも迷惑をかける場合があります。というよりも事故が怖いですしね。

160Whを超えるモバイルバッテリーを持っている人はほとんどいないと思って間違いないので、気をつけるのはモバイルバッテリーをスーツケースに入れて預けないことだけです。

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