私はメルマガ読者を中心にこれまでに多くの人とコミュニケーションをとってきました。直接相談にのることもたびたびあります。マイルを貯めている人は勝手にどんどん貯めて、報告だけしてくれるので、相談にのる機会は多くありませんが、マイルをうまく貯めることができない人の相談には多くのっているので、悩みがよくわかります。
マイルを貯めることができない理由を聞くと圧倒的に多い回答が
「マイルを貯める時間がない」
これです。
もし、あなたがマイルをうまく貯めていないなら、「ドキッ」としたのではないでしょうか。
人間には「習慣」というものがあって、「重要度」「緊急度」の2つの軸で私たちの活動時間を次の4つの領域に分類すると面白いことが見えてきます。
緊急 | 緊急でない | |
---|---|---|
重要 |
第1領域
|
第2領域
|
重要でない |
第3領域
|
第4領域
|
この4つに分類した領域の中で最も重要な領域はどこだと思いますか?
人間の活動で最も重要なのは第2領域の「緊急ではないが重要」な活動にあります。
マイルを貯める活動も緊急ではありませんが、私たちの人生を豊かにするという意味では重要な活動なので第2領域に入ります。マイルを貯めなくても死ぬことはありませんし、生活に困るということもありません。でも、マイルを貯めて旅行すると心が豊かになるという人にとっては、人生を豊かにするために重要な活動です。ただし、注意が必要なのは、「何を重要視するかは人による」ということです。
「マイルは貯めたいけど時間がない」と言っている人は、第1領域、第3領域、第4領域の活動に時間をとられています。第2領域以外の活動時間を意識的に減らせば、第2領域の活動時間を確保することができるのですが、これがなかなか難しい。
マイルを貯めることができる人とマイルを貯めることができない人の違いは第2領域の時間を確保しているか否かの違いでしかありません。マイルを貯める手法は消化できないほど公開しているので、マイルを貯める方法がないからマイルを貯めることができないわけでは決してないのです。
第1領域は緊急で重要な活動なので、活動は必ず行わなければいけません。災害、病気など突発的な活動は計画することはできないので、時間は短縮できません。ところがあらかじめ分かっている仕事の納期やアポは、しっかりと計画を立てて工夫すれば時間節約は十分に可能です。
第3領域緊急だけど重要ではない活動ですが、この活動にかなり時間をとられている人が多いです。重要ではない活動をしないという選択をするためには、重要な行動が何かを自分でしっかりと認識して、優先順位をつけておく必要があります。そうすれば、緊急であったとしても重要ではない行動に関して、「No!」ということもできるのです。
第4領域は緊急でもないし重要でもない活動なので、本当はやめてしまえばいいのですが、ストレス発散やカラダをリラックスできることもあるので、すべてをやめる必要はありません。1つだけやめてみたり、活動時間を意識的に短縮すればいいのです。
第1領域、第3領域、第4領域の活動を意識的に削減することで、確実に第2領域の活動時間を確保できるようになります。つまり、マイルを貯める活動時間を確保できるようになり、豊かなマイレージ生活を送ることもできるようになるのです。
今回紹介している「緊急度」「重要度」の時間マトリクスの考え方は私が考えたものではなく、昔読んで感銘を受けた「7つの習慣」という本に書かれています。
原本はちょっと読みづらいので、今では多くの解説書が出版されています。また、著者の息子さんが分かりやすく書き直した本も出版されています。「7つの習慣ティーンズ」は現代の事例を多く取り入れたりして、非常に読みやすかったです。
本記事で紹介した習慣は「7つの習慣」の中でも「第3の習慣 重要事項を優先する」と呼ばれている習慣で、他にも6つの習慣があります。他の習慣に関してもマイルを貯める活動に当てはめて考えると非常に興味深いので、記事を分けて順を追って紹介していきます。
「7つの習慣」にはマイルを貯める活動だけではなく、人生を豊かにするための非常に重要な行動指針が書かれていますので、ぜひ一度、勉強していただければと思います。自分の子供にも読ませたい一冊です。
- 第1の習慣 主体性を発揮する
- 第2の習慣 目的を持って始める
- 第3の習慣 重要事項を優先する ←今回の記事はここ
- 第4の習慣 Win-Winを考える
- 第5の習慣 理解してから理解される
- 第6の習慣 相乗効果を発揮する
- 第7の習慣 刃を研ぐ
次回は「マイルが貯まらないのは誰のせい?」という話をします。7つの習慣のうち「第1の習慣 主体性を発揮する」に関連した話です。