超地味なマイル獲得方法ですが、一度設定するだけの手間いらずでマイルを増やす方法をご紹介します。
通常、クレジットカードの利用でANAマイルやJALマイルを貯めようと思ったら、ANA系、JAL系のクレジットカードを利用する必要があります。例えば、私はSFCのVISAゴールドカードを利用して、ショッピングマイルを貯めています。
本記事で紹介する方法はどんなクレジットカードの利用でもマイルを追加で貯めることができます。ANA系のクレジットカードで1%のマイル還元率だったとすると、0.09%加算されて、1.09%になります。
ANA系、JAL系のように航空会社系のクレジットカードである必要はありません。楽天カードであれば、そのカードのポイント還元に加えて、0.09%のANAマイルが貯まります。
それでは、いってみましょう。
家計簿アプリCRECOを利用する
利用するのはCRECOという家計簿アプリです。
家計簿アプリといえば、私はMoneyForwardを利用して管理していますが、CRECOの特徴はクレジットカードの利用明細のみを管理するという点にあります。
そして面白いのはクレジットカードの利用額に応じて、CRECOからポイントが付与されるという点です。そして、このCRECOポイントはおなじみのPeXポイントに交換できるのです。PeXポイントに交換できれば、毎度おなじみのソラチカルートにのせてANAマイルに交換することができます。
但し、還元率はクレジットカード利用額の0.1%ですので、メトロポイントからマイルに交換する際に90%になることを考えると、クレジットカード利用額の0.09%のANAマイルがたまることになります。
クレジットカードは一度設定しておけば、あとはほったらかしでポイントがたまっていきます。例えば、年間200万円クレジットカード決済があるとすると、その0.09%の1800ANAマイルがたまることになります。毎月PeXに交換するのは面倒ですので、ほったらかしにしておいて、年に1回まとめて交換すればいいでしょう。
では、なぜ家計簿アプリにクレジットカードを登録するだけでポイントがもらえるのでしょうか?
それはCRECOのビジネスモデルに理由があります。ビジネスモデルをしっかりと理解していないと、「クレジットカードの情報を盗まれるのではないか?」と考えてしまい、ただの怪しいアプリと勘違いしてしまいます。
ということで、CRECOのビジネスモデルについても解説します。
CRECOのビジネスモデル
CRECOを運営するアイ・ティ・リアライズ株式会社は今、流行りのフィンテック(FinTech)関連会社です。Fintech協会にも加入しています。また、アイ・ティ・リアライズはPeXを運営するVOYAGE VENTURESから出資を受けているので、将来的にVOYAGEグループに入ることになるかもしれません。
Fintech(フィンテック、FinTech、Financial technology)とは、情報技術(IT)を駆使して金融サービスを生み出したり、見直したりする動きのことである。
FinanceとTechnologyを掛け合わせた造語で、メガバンクやカード会社等の金融機関やその情報子会社、金融系システムインテグレーター、金融×IT分野で活躍するスタートアップなどから生まれた新しい金融サービスを意味する。(WiKiより)
CRECOのビジネスモデルは次の図がすべてをあらわしています。
アイ・ティ・リアライズはショップなどの法人に対して広告ビジネスをしています。我々ユーザから集めたクレジットカード明細(利用履歴)をビッグデータとして蓄積します。そのビッグデータをAI(人工知能)等で解析して、その人に適した広告を配信します。アイ・ティ・リアライズは広告料を広告主から貰っています。購買データを提供したユーザには見返りとしてポイントを付与しているわけです。
考え方はAmazonのレコメンドシステムと同じです。Amazonは我々の購買履歴や商品のアクセス履歴からオススメの商品をレコメンドします。CRECOは購買データの収集にクレジットカードの利用履歴を使っているだけです。
このビジネスの肝は「ユーザから収集した購買データをビジネスに如何にうまく利用するか」です。
CRECOのメリット
CRECOの最大のユーザメリットは一度設定してしまえば、ほったらかしでポイントが貯まるということにつきます。貯めたポイントは1年に一回くらいPeXポイントに交換するだけです。
手間が掛かるのにポイントが大して貯まらないサービスには手を出すべきではありません。例えば、ポイントサイトのクリックポイントやアンケートです。1アクションあたり1円も貯まらないのに、手間は結構かかります。
あまりポイントが貯まらないサービスはほったらかしで貯めることができるもの以外手を出すべきではありません。
CRECOの安全性・危険性
CRECOのサービスを利用する上で最も気になるのは安全性・危険性でしょう。
クレジットカードの明細を提供して大丈夫か?個人情報が盗まれて危険なのではないか?という不安を感じるのは当然でしょう。
一番気になるクレジットカードの認証情報ですが、クラウドには保存されず、暗号化してスマホアプリ内のみに保存される仕組みを採用しているため、ネット上から情報が漏洩する心配はありません。
また、クレジットカード明細を収集されることで、行動が分析されてしまいますが、Google、Amazonをはじめ、ビッグデータを集めている企業は日々あたりまえのように行っています。基本的に個人を特定してどうこうするためではないため、それほど気にしなくていいでしょう。
まとめ
CRECOはiOSアプリ、Androidアプリ両方に対応しています。
クレジットカードをまとめて登録してほったらかしにしておきましょう。
特にクレジットカード決済が多い方は年間数千マイル程度にはなります。
マイルの臨時ボーナスみたいなものです。