マイルに利息がつく時代がやってきました。マイルに利息をつける超ユニークな仕組みの紹介です。「この手があったか!!」と思わせてくれるビジネスモデルです。
目次
マイルに利息をつける仕組み
げん玉やリアルワールドのポイントサイトを運営する株式会社リアルワールドが面白いサービスをスタートしました。
なんとリアルワールドがポイントに利息をつけるというのです。しかも年利は1%超え(月利0.083%)。預金の金利と比較すると圧倒的に高い金利となっています。毎月0.83%の利息ポイントが支払われます。
金利をもらうために特に手続きは必要ありません。貯めたポイントを換金せずに、リアルワールドのアカウントにプールしておくだけです。
例えば、100万円分のポイントがあれば、1年後に1,010,005円分(=1,000,000*(1+0.00083)^12)のポイントとなります。10,005円の利息が付くわけです。
リアルワールドのポイントはライフマイルのサービスが終了した2015年11月からPeXに交換可能になっています。
PeXまでポイントを交換することができれば、いつものマイル交換ルートに乗せてANAマイルに交換することができます。
ポイントに利息がつくということは、マイルに利息が付くことと等価なのです。
リアルワールドがポイント利息を始めた理由
リアルワールドがポイントに利息をつける理由は、会員にポイントを現金や他のポイントに交換させないためです。
では、なぜポイントに利息をつけてまでポイントをユーザに交換させたくないのでしょうか。
それは会員がポイントを現金や他のポイントに交換すると、リアルワールドは現金を支払うことになり、社内で保有する現金が減るためです。
現金をもっていれば、それで資産運用したり、他のビジネスに投資することができます。例えば、年利5%で資産運用できれば、会員に1%の利息を払ってもお得というわけです。
ポイントサイト運営会社にとって現金に交換させない対策はいろいろありますが、例えば、交換上限を設定する方法があります。リアルワールドも実は交換上限を設けていて、1日の交換上限が1万円まで(月に29万円〜31万円まで)です。ハピタスは月の交換上限を3万円に設定しています。
ポイント利息をもらうメリット
ポイント利息サービスを利用するメリットがある人は
- 年利1%を超える利回りの資産運用ができない人
- マイルに利息をつけたい人
です。
株式等のリスク資産で1%を超える利回りで運用できる人にとってはメリットがありませんが、リスク資産で運用できない人は利用するメリットがあります。リスク資産で運用しない人は、銀行に預金していると思います。しかし、銀行に預金してもスズメの涙しか利息がもらえません。今はマイナス金利時代に突入してしまったので、当面、銀行の利息が増えることはありません。ちなみに私は年利10%超えの資産運用手法をいくつか確立しているので、1%の利回りだと魅力を感じませんが… マイルを貯める手法と同じで、投資もいくつかしっかりとした自分の型をもっておけば絶対に負けることはないのです。
また、ポイント利息サービスはマイルに利息をつけることができる唯一の方法です。なので、あまり何も考えずにほったらかしでマイルを増やしたい人にはメリットがあります。
ポイント利息をもらうリスク
ポイント利息サービスを利用するリスクはリアルワールド破綻リスクです。銀行が破綻した場合は、ペイオフがあるので1,000万円までは元金保証されます。しかし、ポイントサイト運営会社が破綻した時、保有しているポイントがどうなるか分かりません。ポイント市場はここ数年で一気に成長した市場なので、法律もまだ整備されていないのです。ポイントに関連する税金も不透明な部分が多いです。
最後に
リスク資産で年利1%を大きく超える運用をしていない人はリアルワールドのポイント利息を利用して、マイルの利息をもらうのはアリです。
リアルワールドがポイント利息の先陣をきってくれましたが、他の大手ポイントサイトはこの動きに追従する可能性は十分にあります。特に、交換上限を明確に設定していないポイントタウン運営会社のGMOメディアあたりは追従してもおかしくありません。
ただ、今、マイルに利息をつけたい人はリアルワールドのサービスを利用するようにしましょう。ポイントを貯めるリアルワールドのサービスはいくつかありますが、昔からリアルワールドが運営しているげん玉が現時点では一番貯めやすいサービスです。