海外旅行にいくときによく別料金として徴収される燃油サーチャージについて少しだけ理解しておきましょう。但し、燃油サーチャージの代金は自分でコントロールできるものではないので、海外旅行では料金に上乗せしてかかる事だけ覚えておき、多少旅行代が高くなっても旅行の時期を優先することが大切です。
燃油サーチャージの正式名称は燃油特別付加運賃です。
これは原油価格の高騰に伴い、航空会社が企業努力で吸収しきれない料金をお客さんが負担する制度です。つまり、原油の価格変動によって燃油サーチャージの価格は変動します。
燃油サーチャージはANAの国際線では残念ながらマイルで支払うことができません。国内線はマイルで支払う代金に含まれているため、追加で燃油サーチャージの代金を支払う必要はありません。航空会社によっては国際線でもマイルで支払う料金に含まれている場合もあります。
具体的に、燃油サーチャージはシンガポールケロシン市場価格の2ケ月平均で決定します。要するに、シンガポールの原油市場価格を2ヶ月ごとに区切って平均をとった価格に応じて燃油サーチャージの値段を決定しているわけです。
下記がシンガポールケロシン市場価格とANAの燃油サーチャージの対応表(片道)になります。
– | 60米ドル以上70米ドル未満 | 70米ドル以上80米ドル未満 | 80米ドル以上90米ドル未満 | 90米ドル以上100米ドル未満 | 100米ドル以上110米ドル未満 | 110米ドル以上120米ドル未満 | 120米ドル以上130米ドル未満 | 130米ドル以上140米ドル未満 | 140米ドル以上150米ドル未満 |
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日本=北米(ハワイ除く)・欧州・中東・オセアニア | 3500 | 7000 | 10500 | 14000 | 17500 | 21000 | 23500 | 26000 | 28500 |
日本=ハワイ・インド・インドネシア | 2000 | 4000 | 6000 | 8500 | 11000 | 13500 | 15000 | 16500 | 18500 |
日本=タイ・シンガポール・ミャンマー | 1500 | 3000 | 4500 | 6500 | 8500 | 10500 | 11500 | 13000 | 14500 |
日本=ベトナム・サイパン・グアム・フィリピン | 1000 | 2000 | 3000 | 4000 | 5000 | 6500 | 7000 | 8000 | 8500 |
日本=香港・台湾・中国・マカオ | 500 | 1500 | 2500 | 3500 | 4500 | 5500 | 6000 | 6500 | 7500 |
日本=韓国 | 200 | 300 | 500 | 1000 | 1500 | 2000 | 2200 | 2500 | 2700 |
2013年7月時点のケロシン市場価格は120米ドル前後です。
日本からハワイにいくとき、ケロシン市場価格が120米ドル未満なら、往復27,000円、120米ドル以上なら往復30,000円となり、3,000円の差が生まれます。
原油価格は原油の産油国の経済情勢が悪くなったり、戦争が近隣国を含めて起こっていたりすると、供給不安から高騰します。オイルショックのようなことが起こらない限り、燃油サーチャージは、あまり気にせずに受け入れましょう。
ハピタスポイントやGetMoney!ポイントは現金にも交換できますので、毎月18,000ANAマイル貯める方法で交換しきれないポイントは現金に換えて、燃油サーチャージ代に充てましょう。
燃油サーチャージも含めて飛行機代をまかなうことが容易にできます。